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クラシック (競馬) - Wikipedia
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クラシック (競馬)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
競馬におけるクラシックまたはクラシック競走(Classic Races)とは、古くから施行されていた伝統的な競馬の競走を指す言葉である。現代においては元祖であるイギリスのクラシック競走から派生して、各国の3歳三冠を形成する競走、およびその競走への過程を指す言葉として使われることが多い。
また、クラシック競走であるダービーステークスの施行距離から派生して、芝1マイル1/2、または2400メートルの距離をクラシックディスタンスと呼ぶ。
目次
1 概要
2 各国のクラシック
2.1 イギリス・アイルランド
2.2 日本
2.2.1 中央競馬
2.2.2 地方競馬
2.3 アメリカ合衆国・カナダ
3 関連項目
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概要
クラシック競走という言葉は、元来イギリスのサラブレッド競馬の黎明期から作られていた伝統的な競走を指して呼んだことが起源であり、一般的に以下の5競走がクラシック競走として呼ばれ、いずれも格の高い競走として位置づけられている。
2000ギニー(1809年創設。3歳牡馬 牝馬限定)
1000ギニー(1814年創設。3歳牝馬限定)
オークス(1779年創設。3歳牝馬限定)
ダービーステークス(1780年創設。3歳牡馬牝馬限定)
セントレジャー(1776年創設。3歳牡馬牝馬限定)
当初は古来からある競走としてそれぞれ独立したものであったが、やがて牡馬が出走できる2000ギニー・ダービー・セントレジャーの3競走をすべて制すると三冠、牝馬限定の1000ギニー・オークスとセントレジャーを制すると牝馬三冠という特別な称号が与えられるようになり、それらの競走ひとつひとつを制すること以上に、3つの競走を通して優勝することに重きが置かれるようになった。
この三冠の概念は後にアメリカ合衆国の競馬界などにも導入され、古くからある競走で三冠を形成したり、イギリスに倣って三冠を形成する競走をクラシック競走と呼ぶようになった。牡馬の競走に関しては2000ギニー・ダービー・セントレジャーの3競走を模倣しているものが多い一方、牝馬の競走に関してはばらつきが多く、特に3冠目の競走が牡馬のものとは別に新設されている場合もある。
主催する国・地域によって若干の違いはあるが、多くのクラシック三冠競走ではイギリスのものと同じく出走条件に「3歳馬限定」という決まりがあり、度の競走馬もクラシック競走に出走する機会は一生に一度だけである。また、これらの競走は種牡馬や繁殖牝馬の価値を高めるための選定競走と位置づけられているものが多く、去勢されたせん馬が出走できない場合が多い。また、クラシック競走には事前にクラシック登録が義務付けられているものが多く、現代ではその制限は緩和されつつあるが、かつてはその制度がもとでクラシックに出走する機会を得られなかった馬も存在した。
重要なのはクラシック5競走で優勝することであるが、ほとんどの場合でそれらの競走のみに出走することはなく、前哨戦(プレップレース)を何戦か経験してから本番に挑むのが通例である。これらの前哨戦を含めたクラシック競走に至るまでの道筋は「クラシック路線」などと呼ばれ、優勝候補同士の力比べや距離適性、勝算の有無を見定めるためなどに役立てられる。一部の競走には、クラシック競走本戦への優先出走権を得ることができるものもある。
クラシック競走は基本的にいずれの施行団体においても価値のある競走として位置づけられているが、時代の変遷とともに長距離競走の価値が下落し、その影響でセントレジャーステークス、およびそれに相当する競走もまた価値が下落しつつある。このため、一部の国では本来3歳限定戦のセントレジャーを古馬が出走可能に条件変更したり、距離の改定を試みられるなど、クラシックとしての価値が消失しているところが見られる。
各国のクラシック
イギリス・アイルランド
クラシック発祥の地であるイギリスのクラシック競走においても、すでに三冠の価値は大きく下落している。2000ギニーとダービーはともに権威ある競走として扱われているものの、距離体系の違いから、その両方に出走する陣営は非常に少なくなった。特にセントレジャーステークスはそこに出走する価値そのものの下落が激しく、1970年にニジンスキーが凱旋門賞で敗れたときもセントレジャーを経由するローテーションが原因であったという指摘があるなど、その存在意義は薄れる一方である。
アイルランドでもクラシック三冠競走は存在したが、1983年にアイリッシュセントレジャーが古馬に開放され、三冠競走の体系は消滅している。また、アイリッシュダービーは開催時期からイギリスやフランスのダービー馬などが集う場として利用され、こちらもすでにクラシックとは名ばかりのものになっている。
詳細は「イギリスクラシック三冠」を参照
日本
中央競馬
中央競馬のクラシック三冠はイギリスのクラシック競走を模範として形成され、皐月賞・東京優駿・菊花賞・桜花賞・優駿牝馬の5競走がクラシック競走として創設された。当初は牝馬の3冠目(ただし、牝馬は2冠までという考え方もあった)は本家と同様に菊花賞がそれに相当したが、1970年に3歳牝馬限定戦のビクトリアカップが創設され、後に同じ役割を果たす競走としてエリザベス女王杯、そして秋華賞が創設されると、牝馬三冠の最終戦はこれらに役割が移された。ただし、この新設された競走がクラシック競走と呼ばれることはなく、現在もクラシックは当初の5競走を指す言葉として使われている。
中央競馬においても世界的な傾向と同じく長距離競走の人気が低下しているが、現在でも菊花賞の価値は高く保たれており、クラシック三冠の価値も今もって最高の評価として健在である。ただし、出走可能な競走の選択肢が増えたことから、皐月賞ではなくNHKマイルカップから東京優駿に出走したり、菊花賞に向かわず天皇賞(秋)に出走する3歳馬も出るようになってきた。
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